ごあいさつ | 「香蘭」のあゆみ | 香蘭の考え | 見本誌請求・入会申し込み方法 |
香蘭短歌会編集部 | 創刊者・村野次郎の歌
ごあいさつ
香蘭短歌会はあなたの入会を歓迎いたします
あなたはこれまでに、何か無性に叫びたい、自分の思いをどこか高みに打ち上げたいと思われたことはございませんか。
実はその時、短歌があなたを訪れているのです。それはあなたが無意識のうちに短歌を必要としている時です。
そんなもやもやして、摑み所の無い感情に、筋道を立て、整然たる秩序を与えるのが短歌です。
そんな時にはぜひ香蘭短歌会の扉を叩いてください。多くの仲間があなたと語り合うのを待っています。香蘭は初心者の入会を歓迎します。
短歌は簡単に言えば、人間の愚痴や不満、苦悩や葛藤の浄化装置であり、夢や憧れを紡ぎ出す魔法の小函でもあります。
ぜひこの機会に多くの仲間と語り合い、喜びや悲しみを分かち合おうではありませんか。
香蘭短歌会には難しい約束事はありません。また資格要件も制約条件もありません。国籍、性別、年齢のいっさいを問いません。
特典として、学生やご家族の場合は会費の割引制度があります。
詳細は編集部までお問い合わせください。
香蘭は全国各地に支部があり、支部活動も盛んです。週に何日かは、日本のどこかで歌会が開かれています。一度見学をかねて覗いてみてください。 きっと短歌を作る楽しさ、同士と語り合う心の温もりを味わって頂けると思います。
香蘭は世界でもっともチャーミングで、エキサイティングな会だと自負しています。
香蘭短歌会はあなたの入会をお待ちしています。
「香蘭」のあゆみ
香蘭は北原白秋の高弟・村野次郎が1923年(大正12年)に中河与一らと創刊したものです。白秋は1934年(昭和9年)まで、顧問として本誌に作品を発表していました。そのころには、杉浦翠子・筏井嘉一・木俣修らもここで活躍しておりました。
村野次郎は、〈本当の自分を表現する〉〈むずかしいこともつとめて平易に表現する〉の二つを作歌信条として、人生的現実を重視する平明流麗の歌風を確立しました。
その作品は、『樗風集』『続樗風集』『村野次郎歌集』『明宝』『角筈』『夕あかり』の六つの歌集に収められ、歌壇で高い評価を受けております。
2018年(平成30年)、香蘭は創刊95周年を迎えました。村野次郎門下には多くの歌人が育ち、由緒ある伝統は若い力によって新たな生命を付与されつつ今日に至っております。長い間には短歌界にもさまざまな短歌革新の運動がありましたが、香蘭の歌人たちは、一時の流行に眩惑されることなく、創刊の精神であった気品と格調を求めて、堅実に歩いてきました。
村野次郎が1979年(昭和54年)に他界した後、その志は前代表であった星野丑三(2003年没)を経て、現在の代表である千々和久幸に引き継がれ、運営されています。私たちは香蘭人であることに誇りと自覚を持ち、さらに新しく活気に満ちた文学集団に発展させようと努力を続けております。
香蘭の考え
香蘭は一つの文学理念を高く掲げて、それによって会員の歌風を統制しようとは考えません。
村野次郎の〈本当の自分を表現する〉という言葉は、作歌の本質をずばり捉えたもので、香蘭はそれを基本として、〈いかに豊かに、いかに深く表現するか〉を追求するものです。そして、その追求にはさまざまな個性的な迫り方があるはずで、そこにこそ豊饒な文学の開花があるというのが香蘭の考えです。
この考えから、香蘭では自由と個性が尊重され、その中から多種多彩な作品が生まれつつあります。
真に短歌を愛し、その勉強をしようとする人々を香蘭は歓迎します。新人の育成は香蘭の努力目標の一つでその助言指導には万全を期しています。
見本誌請求・入会申し込み方法
見本誌を請求あるいは入会をご希望の方は、「お問い合わせフォーム」に入力の上、送信して下さい。
香蘭短歌会編集部
【所在地】
〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-21明宝ビル14階
【アクセス】
「JR線」「丸ノ内線」「都営新宿線」「都営大江戸線」「京王京王線」「小田急小田原線」
新宿駅南口より徒歩約10分
創刊者・村野次郎の歌
草原に出でしこがらし一本の杉の梢に集まりて鳴る
風出でし夜の物置のあたりにて空樽などのころがる音す 帰り来て鞄畳にわが置きつ今日は一日暑き日なりき 上簇を遂げしごとくに透明にしづかに老いし友を尊む 蛇蛙われより清きそなへして冬来る土にねむりつらむか |
在りし日の村野次郎
高尾山の歌碑
「次ぎつぎに層なす光ゆらぎつつ やまの泉の湧きあがりくる」